市民測定所の意義とは

誰が何の放射線を計測しようと自由だし、市民測定所の活動自体はすばらしいと思います。

測定する前に原材料の表示を確認する、産地を確認したりして、放射線のリスクを軽減できることもあります。

考え方や価値観の違いと言ってしまえば終わりですが、日頃感じていることを記事にしました。

この記事を書こうと思ったきっかけ

沖縄で販売されていた糠(ぬか)から原発事故由来だと思われる放射性物質が検出されました。

詳しい経緯については、「沖縄の農産物直売所で売られていた米糠からセシウムが検出された件」を参照ください。

まとめの中で一つのツイートが目につきました。

『今はひたすら無意味な測定をしてる」という意見があります。
沖縄の農産物直売所で売られていた米糠からセシウムが検出された件 NAVER まとめ

多くの市民測定所がまじめに放射線と取り組んでいる中で、僕自身、件の引用と同じ違和感を感じ続けていました。

僕自身は素人として放射線の計測をしていますが、「今はひたすら無意味な測定をしてる」計測者もいると常日頃から感じています。

無意味な計測とは

2014年09月現在、僕はこのような食品の放射線測定を行うことは無意味な計測であると考えています。(僕自信の反省の異議意味も含めてまとめています。2014年09月18日14時55分追記修正)

主な原材料が外国産の食品(チェルノブイリの汚染地帯は除く)

小麦や大豆等は産地を確認し、国産原材料でかつ関東東北の原材料が使われていることが確認できてから計測してはいかがでしょうか。

食品添加物が多い加工品

そもそも食品のリスクとは何かを考えてみることが必要だと感じます。

計測器の限界を超えた計測

水道水等は濃縮しない限り、ゲルマニウム測定器で計測しても、不検出となる可能性が高いです。

同様に、西日本産出の農産物や水産物をシンチで計測するのは無理があると感じます。

産地偽装等を見抜くことが目的であれば、米であれば糠で計測する等、一工夫が必要と考えています。

タバコ

子どもたちへの影響が不安であれば,密閉された空間で喫煙してください。

無駄な計測と感じる具体例

化学調味料が主体の調味料

アミノ酸等の化学調味料に食塩や砂糖を添加し、風味つけにかつおぶし粉末、かつおエキスを使用した調味料の計測を見かけました。

風味原料として使用されているかつおぶし粉末・かつおエキスの原産地は中西部太平洋またはインド洋です。

原材料
調味料(アミノ酸等)、食塩、砂糖類(砂糖、乳糖)、風味原料(かつおぶし粉末、かつおエキス)、酵母エキス、小麦たん白発酵調味料

主な原料の産地
かつお漁獲水域は中西部太平洋またはインド洋
かつお加工地は静岡県、鹿児島県

そもそも化学調味料であり,量は少ないとはいえ、カツオの原産地が中西部太平洋またはインド洋の南洋であるため、放射線の測定意義は低いと考えます。

タバコ

有害食品の放射線の測定に意義を感じられません。

カップめん

基本的な原材料の多くが外国産と推測され、1食あたりの食塩相当量が約5gと高く、化学調味料と食品添加物が多いと推定され、野菜が全く含まれないジャンクフードの放射線の安全性を評価すること自体に意味はあるのでしょうか。

保存料・調味料を添加したしょうゆ

保存食品である醤油には必要ないはずの保存料が使われています。また、果糖ぶどう糖液糖も含まれています。

原材料
原材料 食塩、脱脂加工大豆(遺伝子組換えでない)、小麦、果糖ぶどう糖液糖、大豆(遺伝子組換えでない)、アルコール、保存料(安息香酸Na)

果糖ブドウ糖溶液は、液糖に該当し遺伝子組換えの表示義務はありませんが、トウモロコシが原料である場合にはほぼ確実に遺伝子組換えトウモロコシが使われています。

醤油には含まれないはずの保存料である安息香酸ナトリウムが添加されています。

測定するのであれば、保存料等の添加物が無い醤油を選択するべきですが、そもそもスーパーで売っているナショナルブランドの売れている醤油には、外国産の原材料(脱脂加工大豆、小麦)しか使われてません。

→ 関連記事
スーパーで普通に売っている醤油に使われている脱脂加工大豆の産地を調べてみると!

まとめ

僕自身は測定のエンターテイメント化と呼んでいますが、そのような測定が多いと思います。

福島の事故での食品に対する放射線の影響は僕自身が覚悟していたよりは相当低かったとはいえ、影響はゼロではありません。

そういった中で、現実の追求をし、影響を客観的なデータ化してくださる真面目な市民測定所が多くあり、助かっている方は多いと思います。

そんななかで、食品の安全性の追求と言った本来の測定の意義を見失った「無意味な計測」があるのも事実です。

無意味な計測を続ければ続けるほど、市民測定所の価値が下がり、ただでさえ経営が苦しい中で一生懸命にやっている計測所の足を引っ張る可能性があるのではと感じてます。

不安を解消するならば、産地を確認するとか、色々な方法があると思います。

農薬、食品添加物、遺伝子組み換え食品と言った、身近な食品を取り巻くリスクと考えられる要素を考慮し、総合的な食品の安全を考慮し、そのひとつの手段として放射線の計測があるのではと考えます。